塗装は、建物の見た目を決める重要な要素です。塗装にムラがあると、美観に影響するだけでなく、紫外線や雨風による傷みや錆の影響を受けやすくなり建物の寿命を縮めるリスクがあります。

この記事では、塗装のムラの原因と対策方法を解説します。ムラの対策に有効な関連製品も紹介するので、塗装のムラにお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。

 

塗装のムラとは?

塗装のムラとは?

塗装のムラとは、仕上がりが均一ではなく、まだらな部分が発生している状態です。塗り方や塗料の選び方、使用条件など、塗装に関する正しい知識やスキルがないと、塗膜の不均一や密着が悪いといったトラブルが発生します。

例えば外壁塗装では、人体や環境に優しい水性塗料を使用することが主流となりつつあります。水性塗料は表面張力が高く広がりにくい性質があり、適切に取り扱わないと、ハジキと呼ばれる塗膜欠陥の原因になったり、塗料が均一に付着せずムラのある塗膜が形成され、滴や斑点のように見えたりします。

重度の塗装のムラは建物の見た目を損ねるだけでなく、建物の寿命にも影響を及ぼしかねません。建物の耐久性や防水性を高めるには、外壁塗装の均一さが重要なため、塗装のムラを発生させないように十分に注意する必要があります。

 

塗装トラブルの原因

塗装トラブルの原因

塗装トラブルの原因には、以下のようなことがあげられます。

・塗り方
・環境
・塗料

それぞれ解説します。

 

塗り方

塗装の塗り方が適切でない場合、ムラや凹みといった塗装トラブルが発生します。外壁塗装では、主にローラーを使って手作業で塗装を行うため、仕上がりには職人の腕前が大きく関係します。

作業をするときは「膜厚や塗布速度は適切か」「塗装する面にゴミや油が付着していないか」などに注意しながら塗り進めなければいけません。

例えば、塗布速度が速すぎると、塗料が均一に広がらずに斑点のような仕上がりになるリスクがあります。また、素材の状態に注意を払わず油分が付いたまま塗装すると、塗膜が押しのけられたように凹む現象(ハジキ)によって魚の目状の模様が発生し、見た目に悪影響を与えます。

施工不良を防ぐには、技術力の向上や、素材の洗浄・拭き上げなどの丁寧な前処理が効果的です。

 

環境

塗料の性質は湿度や気温によって変化しやすいため、正しい環境下で使用しないと、塗装の失敗につながります。

通常、一般的な塗料は、気温5℃未満、湿度85%以上の環境で使用しないように注意書きがされています。気温が低いもしくは多湿な環境で塗装をすると、塗膜が乾燥しにくいため、乾燥中にチリやホコリを巻き込むリスクが高まります。また、結露が発生して塗膜に水滴が残ると、予定通りに作業が進まないだけでなく艶感が失われるなど、仕上がりにも影響します。

塗装を早く・美しく仕上げるには、塗料メーカーが定める規定を守り、条件を満たす環境、適切な使用法で塗装することが重要です。

 

塗料

塗料の選定は、塗装の仕上がりに大きく影響します。

外壁塗装で最初に行われる下塗りは、塗装の質を左右する重要なステップです。外壁の素材や性質に合わない下塗り塗料を使うと、素材とうまく密着せず、塗装のムラにつながります。

また、下塗りが完了し乾燥させた後に施工する中塗り・上塗りに用いる塗料は、機能(防水性や断熱性など)だけで選ぶのではなく、下塗りと密着しやすい塗料を選んで塗り重ねることも大切です。

均一に塗り広げるスキルがあっても、塗料の選定が間違っていると、塗装ムラが発生したり外壁の耐久性に影響を与えたりします。

一般的に塗料には顔料や樹脂、溶媒(溶剤や水)に加え、様々な添加剤が含まれています。それらの中で、塗装のムラを防ぐ添加剤として湿潤剤があります。

 

塗装のムラを防ぐ湿潤剤の役割

塗装のムラを防ぐ湿潤剤の役割

湿潤剤は界面活性剤の一種で、水系液体の表面張力、基材との接触角を低下させ、固体の表面を水で濡れやすくする添加剤です。水性塗料の成分に湿潤剤を加えることで、塗料の対象物への広がりがよくなり、扱いやすく塗装のムラが出にくくなります。

近年、主流となりつつある水性塗料は水を多く含み、人体や環境に優しい塗料ですが、表面張力が働くため、塗料が濡れ広がらない、塗料がはじくといった場合があります。湿潤剤を含む水性塗料は、表面張力をコントロールされており、扱いやすい塗料となります。湿潤剤は、ハジキや濡れにくさといった塗装トラブルの防止に効果的です。

 

塗装のムラを防ぐには

塗装のムラを防ぐには

塗装のムラは、施工者のスキル不足や、塗料の特性が原因で発生します。ムラのない塗装を実現するには、技術力の向上だけでなく適切な塗料を使用することが大切です。

サンノプコ株式会社では、水性塗料をはじめとした各種水系液体の表面張力を低下させ、取扱い性を向上させる湿潤剤を豊富に取り揃えています。湿潤剤は界面活性剤の一種で、一般的に泡立ちやすい性質を持ちますが、当社の湿潤剤は低起泡性のグレードを豊富に有し、泡のトラブルが無く濡れ性の改善が図れます。

>>サンノプコ株式会社の湿潤剤についてはこちら

他にも、消泡や分散、増粘など様々な機能を有する添加剤を多種取り扱っています。

界面活性剤の幅広い知識と経験を活かし、最適な添加剤をご提案します。

サンノプコ株式会社にぜひご相談ください。

 

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